ホノルル空港で乗り換えてハワイ島やマウイ島へ
日本からネイバーアイランドへの直行便は、JAL（日本航空）の成田-コナ線とハワイアン航空の羽田-コナ線だけになります。ハワイ島やマウイ島、カウアイ島などのネイバーアイランドに行くためには、基本的にはホノルル空港（ダニエル・K・イノウエ国際空港）でのトランジット（乗り換え）が必要になります。
ネイバーアイランドへの就航会社と路線
ホノルル空港からネイバーアイランドに就航している航空会社は、ハワイアン航空（HAWAIIAN AIRLINES：HA）とモクレレ航空（MOKULELE AIRLINES：MW）の2社のみですが、モクレレ航空は単発のプロペラ機（9人乗り）で小さな空港への路線を持つキャリアですので、ネイバーアイランドを訪れるほとんどの方がハワイアン航空（Ohana by Hawaiian含む）を利用することになります。ちなみに、かつて就航していたアロハ航空、アイランドエアー、go!の各社は、現在では存在しません。
ハワイアン航空が就航しているのは、ハワイ島のコナとヒロ、マウイ島のカフルイとカパルア、カウアイ島のリフエ、モロカイ島のホオレフア、ラナイ島のラナイシティで、すべてホノルルからの直行便があります。ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の各空港へは1日20便前後のフライトがありますが（カパルア除く）、モロカイ島とラナイ島へのフライトは1日3-5便です。モクレレ航空はオアフ島のホノルル空港とマウイ島のカフルイ空港をハブ（起点）として、ハワイ島のワイメア-コハラ空港、マウイ島のカパルア（ウェストマウイ）空港とハナ空港、モロカイ島のホオレフア空港とカラウパパ空港など小さな町の空港へ就航しています。
ホノルル空港リノベーション工事によるターミナルやゲートの変更
ホノルル空港（ダニエル・K・イノウエ国際空港）では利便性の向上などを目的としたリノベーション計画が進められていますが、2018年6月からターミナルの名称やゲート番号が変更になりました。従来のメインターミナル（国際線やアメリカ本土への路線）がターミナル2に、インターアイランドターミナル（ネイバーアイランドへの路線）がターミナル1に変わっています。旧インターアイランドターミナルのフリーウェイ側にあったコミューターターミナルは取り壊しのため閉鎖され、ターミナル2のダイヤモンドヘッド側に新たにターミナル3がオープンしました。小型プロペラ機が使用するターミナル3は少し離れた場所にあり、アオレレストリート（Aolele St.）のデルタエアカーゴとユナイテッドエアカーゴの間の道路を入った所になります（住所：3073 Aolele St., Honolulu）。
ゲート番号については、これまで通し番号であったものが各ターミナルのサテライトごとにアルファベットと数字を組み合わせたものに変更になりました。58番ゲートがA16番ゲート、21番ゲートがE5番ゲートのようになっています。
国際線到着出口からターミナル1（ハワイアン航空）へ
ハワイ島やマウイ島へ飛ぶハワイアン航空の国内線に乗り換えるには、国際線到着出口を出たところにあるエレベーターまたはエスカレーターで2階に上がります（一般用出口からは左側、ツアー用出口からは右側）。2階に上がったらターミナル前の道路を一方通行と逆の方向に歩いて行くと、100メートル程先にターミナル1（旧インターアイランドターミナル）の入口があります。
モクレレ航空を利用する方はターミナル3になりますので、国際線到着出口（一般用）を出たところにあるwiki wiki shuttle（ウィキウィキシャトル）のバス停から連絡バスに乗ります。ターミナル3までの所要時間は約10分、連絡バスは20分間隔で運航されています。
ハワイアン航空でのチェックインから搭乗までの流れ
日本の出発空港でネイバーアイランドの空港までスルーでチェックインし、すでにハワイアン航空のボーディングパス（搭乗券）を持っている方は、ターミナル1中央にあるセキュリティチェックに進みます。スルーチェックインの方は入国時の税関検査が終わった場所の奥にあるカウンターでスーツケースなどの荷物を預けてくるのを忘れないようにしましょう。
別切りの航空券などでハワイアン航空のチェックインが必要な場合は、自動チェックイン機で搭乗手続きを行います。自動チェックイン機の最初の画面から日本語を選択し、画面の指示に従って必要事項を入力して手続きを進めていきます。ハワイアン航空のハワイ諸島内路線では1個目の預け入れ荷物から料金が発生します（ファーストクラスとHawaiian Milesのエリート会員除く）。料金は1個目が25ドル（ハワイアンのマイレージ会員は15ドル）、2個目が35ドル（同20ドル）、3個目以上が50ドルです。支払いはクレジットカードで行います。搭乗手続きがすべて終了すると、ボーディングパス、荷物のタグ、レシートなどがプリントアウトされて出てきます。次に荷物預けカウンターで係員にパスポートを提示し荷物を預け、セキュリティチェックに向かいます。
ホノルル空港はアメリカ合衆国なのでセキュリティチェックは日本の空港よりも厳しくなっています。ノートパソコンや液体類をトレーに載せるのは日日本と同じですが、アメリカではポケットの中を空にしなければなりません。靴は脱いでベルトも外し、X線検査を受けます。金属探知機では係員に指示されたら中央の足形の位置に立ち、両手をあげて前身をスキャンされます。スキャンが終了したら機械をでたところで待ち、OKの合図があってから先に進みます。
セキュリティチェックを抜けると出発ロビーです。搭乗時間が来るまで、ゲートの近くで待ちます。出発ロビーには簡単なフードコートやレストランもあります。また、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の無料現地情報誌も多数揃っていますので、訪れる島の情報誌をピックアップして情報収集することができます。
搭乗時間になったらゲート前の「General Boarding」の列に並びます。ファーストクラス、マイレージ上級会員、米軍関係者、障害のある方や小さな子供連れの後に搭乗となります。オーバーヘッドビン（座席上の荷物入れ）いい位置を確保したければ、早めに並ぶのがいいでしょう。
ハワイアン航空の機内
ハワイアン航空のネイバーアイランド間の主要路線で使用されている機材はすべて小型機のボーイング717です。通路は1本で左側が2席、右側が3席の座席配置となっています。シートポケットには英語の機内誌の他に日本語版の機内誌もあります。機内誌にはレストランやオプショナルツアーのクーポンが付いていることがあります。持ち帰っても構いませんので、チェックしてみましょう。ラナイ島、モロカイ島など小さな空港へは双発プロペラ機ATR42-500が就航しています。
ホノルル空港からネイバーアイランドまでの実際の飛行時間は20分〜35分程度と短いのですが、飲み物の機内サービスがあります。カップに入ったグアバジュース（パッションオレンジの場合も）かミネラルウォーター、ホットコーヒーからの選択になりますが、飛行時間が短いので配られたら直ぐに飲んで回収されるという印象です。もしハワイ島やマウイ島に向かう飛行機でA席（左側の窓側）に座っていたら、離陸直後にワイキキの街並み、ダイヤモンドヘッドが見えます。雲が少なければハナウマベイやココヘッド、飛行途中にはモロカイ島やラナイ島、マウイ島などが見えるでしょう。
ネイバーアイランドに到着したら
目的の島に到着して飛行機を降りたら、バゲージクレームで荷物をピックアップします。ホノルルへの国際線が早く到着したとか、入国審査が非常にスムーズに進んだなどで待ち時間が長かった場合、荷物は前のフライトで着いていることもあります。そのような場合、荷物はカルーセル（ターンテーブル）横にまとめて置いたありますので、探してみるといいでしょう。
送迎付きのツアー以外の方は、空港から滞在先までタクシーかレンタカーを利用することになります。ハワイ島のヒロ空港、モロカイ島のホオレフア空港では徒歩でレンタカー会社のカウンターに向かいますが、それ以外の空港ではシャトルバスを利用します。各空港でのレンタカーの借り方の詳細は、下記リンク先をご覧ください。
ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の空港から主なリゾートまでの所要時間は以下の通りです。
- ハワイ島コナ空港から
- ワイコロア、マウナラニなどコハラコーストまで30分〜40分、カイルアコナまで20分、ケアウホウまで30分
- ハワイ島ヒロ空港から
- ヒロ市内まで10分、ボルケーノまで30分
- マウイ島カフルイ空港から
- キヘイまで25分、ワイレアまで30分、カアナパリまで40分、カパルアまで55分、ハナまで120分
- カウアイ島リフエ空港から
- プリンスビルまで60分、ポイプまで30分、カウアイラグーンまで5分
上記の所要時間は目安であり、曜日や時間帯によって変化します。
