ハワイのスーパーでの買い物のコツ
TIPS FOR SHOPPING AT THE SUPERMARKET

大きなカートを押して店内を探検

ハワイのスーパーの特長は、何といっても店内が広いことです。ワイキキのフードパントリーのように繁華街には小さめの店もありますが、アリーナのような店内にたくさんの商品が並んでいるのが普通です。日本のスーパーと同じで青果、精肉、鮮魚、デイリーフーズ、加工食品などに売り場が分かれていますが、初めて訪れると売り場の配置が分からないので、あらかじめ買い物リストを作って何度も売り場を行き来しなくても済むようにしたいものです。店内はザ・バスと同じように冷房がよく効いていますので、寒がりの方は上に羽織るものを用意すると快適です。

ターゲットのショッピングカート
大きなカートを押してショッピングへ

大きいのはお店だけではありません。どの商品もサイズが大型です。牛乳やオレンジジュースなどは4リットル近い大きさのパックもありますし、日本では10個単位で売られていることが多い卵も1ダースパックが標準です。滞在中に使い切れるように買い方に工夫が必要です。また加工食品や調味料などは、それぞれの商品ごとに何種類ものブランドの製品があるので、手にとって見比べながら商品選びをするのも楽しいでしょう。PB製品(スーパーのプライベートブランド製品)は他より安くなっていてお買い得です。

スーパーマーケットの店内
スーパーの店内

大きなスーパーでは何でも売っています。ワイキキやダウンタウン周辺のスーパーでは、マカデミアナッツやコナコーヒー、チョコレートなどおみやげが充実しています。他のお店で買うよりも安いことが多いので、おみやげを大量に買う必要のある方はチェックするといいでしょう。後述の会員カードやフリーペーパーなどに付いているクーポンを利用すれば、さらにお得な買い物をすることができます。

フードパントリーのおみやげ売り場
スーパーのおみやげ売り場

ハワイはアメリカなので、容量や重さの単位が日本とは異なります。重さはポンドやオンス、液体の容量はオンス、パイント、クォート、ガロンが使われています。慣れていないと感覚が掴めないので、度量衡の変換表のようなものをスマホに保存しておくといいでしょう。

重量:ポンド(lb)
1ポンド=約454グラム=16オンス
重量:オンス(oz)
1オンス=約28.35グラム
容量:オンス(floz)
1オンス=約29.57ミリリットル
容量:パイント(pt)
1パイント=約473ミリリットル=16オンス
容量:クォート(qt)
1クォート=約946ミリリットル=2パイント
容量:ガロン(gal)
1ガロン=約3.785リットル=4クォート

多くのスーパーは24時間営業しています。いつでも買い物できて便利なのですが、夜遅くに買い物に行く時はなるべく出入口近くの明るい場所に車を駐めるなどして犯罪や事件に巻き込まれないようにしたいものです。

スーパーマーケットの駐車場
スーパーの駐車場

野菜や果物の買い方と精算方法

野菜・果物売り場では、ハワイ産の新鮮な野菜や果物がきれいに積み上げられています。これらの野菜や果物は基本的には量り売りで、必要な分量だけ購入することができます。それぞれの価格表記には「$1.48 LB」のように値段が書いてありますが、「LB」というのは1ポンド(約454グラム)いくらかという意味で、前記の$1.48 LBであれば1ポンドが1ドル48セントということです。売り場に用意されているビニール袋に必要な量を入れてレジで精算します。品目ごとにレジに内蔵された秤で計量されるので、1枚のビニール袋に異なる種類の野菜や果物を入れてはいけません。1種類につき1枚です。どれぐらいの値段になるか知りたい時やレシピに記載された量だけ買いたい時には売り場にある秤で重さを確認することができます。

大きさや重さがほぼ均一の野菜や果物で1個あたりいくらで売られているものもありますが、これらは「$0.99 EA」などのように表記されています。「EA」というのは「each」の略です。また「3 for $5」(3つで5ドル)などの表記も覚えておくといいでしょう。

スーパーの青果売り場
スーパーの青果売り場
スーパーマーケットで売られている野菜
野菜の多くは重量で価格が決まります

ハワイのスーパーでは野菜や果物の他、バルクフード(穀物やナッツ、種子、ドライフルーツなど)も豊富に販売されています。それぞれ単品からいろいろな種類をブレンドしたものまでバラエティに富んだ品揃えなので、選ぶのに目移りしそうです。これらのアイテムも量り売りが基本なので、必要な量を袋に入れて購入します。

スーパーの青果売り場にある秤
売り場にある秤(はかり)で重さをチェック
スーパーのバルクフード売り場
シリアル・ナッツなどバルクフード売り場

大きな肉や新鮮な魚を買ってみる

ハワイは肉食の国アメリカなので、スーパーには牛肉を中心に大きな肉のかたまりが所狭しと並んでいます。さらに海に囲まれている島でもあるので、新鮮なシーフードが豊富で採れたての魚が安価で手に入ります。肉や魚は、日本のスーパーのようにプラスチックトレイにラップをかけてパックされたものが冷蔵ケースに陳列されている場合と、デパ地下の肉屋さんのように対面販売となっているものがあります。お店にも依りますが、高級なステーキ肉や新鮮なロブスター、カニ、マグロのブロックなどは対面販売となっていることが多いようです。パックのものはそのままカートに入れるだけですが、対面で購入する場合はどれぐらい必要なのかを店員さんにハッキリ伝えることです。「そこのテンダーロインが2ポンド欲しい」という具合に具体的な数字でオーダーします。この場合の価格表示も野菜や果物と同じく「$14.99 LB」のような1ポンドあたりの価格となっています。パック詰めされている肉類は大きなものが中心ですが、お店によってはスモールポーションと呼ばれる少量パックが用意されているところもあります。

対面販売の肉売り場
美味しそうなステーキ肉
タマシロマーケットで売られている新鮮な魚
採れたての魚は氷漬けで販売

デリには美味しいものがいっぱい!

ハワイのスーパーはどのお店にもデリのコーナーがあり、うまく活用するととても便利です。日本のスーパーのお総菜売り場のようなものですが、普段ローカルの人々が食べているようなハワイらしい料理がたくさん並んでいます。特にどのスーパーも力を入れているのがポキ(ポケ)で、それぞれのお店のオリジナルのレシピが人気になっています。なかでもアヒ(マグロ)ポキは、野菜や調味料などのトッピングや味付けが異なるものが数種類あり、他にもイカやタコ、サーモン、エビなど様々なシーフードのポキがあります。ポキはごはんのおかずになるだけでなく、おつまみにも最適で、ホテルやコンドミニアムのラナイでポキとビールで過ごす時間は、ハワイでのくつろぎのひとときとなるでしょう。

スーパーのデリで販売されているポキ
オリジナルのポキはどれも食べたくなる
セルフサービスのデリ
暖かいアントレから好きなものをチョイス

朝から外で遊んで疲れてしまい夕食に出かけるのが面倒な時や、郊外のビーチやハイキングに行くのに昼食が必要な時、スーパーのデリはとても重宝します。肉料理、魚料理、ハワイアンフード、中華などから好きなものが食べたいだけ選べるので、個々に合った食事が調達できます。サラダバーや暖かいスープが用意されているお店もありますし、日系のスーパーでは日本風のお弁当が充実しています。

スーパーのデリには対面販売とセルフサービスがあります。どちらも基本は量り売りで価格は「$8.99 LB」(1ポンド8.99ドル)のように表示されています。対面販売では欲しい量を店員に伝え、セルフサービスでは置いてある使い捨ての容器に欲しいものを詰めていき、レジで精算します。スープや飲み物などはカップの大きさで価格が決まります。

スーパーのデリのサラダバー
新鮮な野菜が自慢のサラダバー
ニジヤマーケットのお弁当売り場
日系スーパーのお弁当やお総菜

スーパーの会員カードでお得にショッピング!

チェーン展開をしているような大手のスーパーマーケットやドラッグストアでは会員カードを発行しており、会員になるとお得に買い物することができます。セーフウェイの「セーフウェイクラブカード」やフードランドの「マイカイカード」、ロングスドラッグスの「エクストラケアカード」などが有名です。

日本の場合だと買い物によってポイントが貯まり、後でそのポイントを使用することができるケースが多いのですが、ハワイでは会員向けのお得な価格が存在します。売り場の価格表示に2種類の価格が記載されていて(すべての商品ではありません)、会員であれば安い方の価格で購入することができます。また同じ商品を2つ買うと2つ目は50%割引になるとか、会員限定の広告キャンペーンがあるとか、様々なサービスがあります。

日本からの旅行者でハワイに住んでいなくても簡単に会員になることができます。レジで精算の時に会員になりたい旨を伝え、メールアドレスや電話番号を提供して登録してもらったり、サービスカウンターで必要事項を記入して会員カードを発行してもらったりすることで、その日の買い物から有効になります。

スーパーマーケットの会員カード
フードランドとロングスの会員カード

レジでのスムーズな精算方法を覚えておこう

ハワイのスーパーのレジは、ほとんどがベルトコンベアー式になっています。店内でショッピングカートに入れた商品を全部、自分でレジカウンター(ベルトコンベアー)の上に載せます。購入する商品をすべて載せたら、レジカウンターの奥の溝にあるバーを後ろに置いて区切ります。前の人が置いたバーから自分が置いたバーまでの商品が購入する商品であることを示すためです。買い物の量が多くて載せきれない場合は、ベルトコンベアーが前に動くのを待ち、空いたスペースができたら載せます。空になったカートを押して前に進み、支払いを済ませます。支払いは現金でもクレジットカードでも大丈夫です。カードの場合は目の前にある読み取り機で自分でカードをスワイプするか、挿入して(ICチップ付きのカードの場合)暗証番号を押します。最近では日本のスーパーでも見られますが、セルフスタイルのレジも増えています。セルフのレジの使用方法は日本のものとほぼ同じです。

ベルトコンベアー式のスーパーのレジ
買ったものもを載せたらバーで区切る

ハワイの人々もアメリカンなライフスタイルのため、まとめてたくさんの買い物をします。そのため大きなカートにいっぱいの商品を積み込んで、レジの列に並んでいます。数人が並んでいると精算に時間がかかり、なかなか列が前に進みません。空いていそうなレジの列を探すのは万国共通ですが、もし買い物の量が少ないのであればエクスプレスレーンに並ぶことをおすすめします。エクスプレスレーンとは少ない量の買い物をする客が素早く精算できるように設置されているもので、購入する商品が所定の点数以下であれば利用することができます。レジの上の空間にエクスプレスレーン(express lane)の表示があり、そこに「10 item」とか「15 item」といった具合に上限のアイテム数が表示されています。エクスプレスレーンに並んでいる人が多くても、レーンの流れは順調です。

スーパーマーケットのエクスプレスレーン
レジのエクスプレスレーン

エコバッグを活用しよう!

ハワイではスーパーで買い物をしても日本のようなプラスチック製の買い物袋がもらえません。環境保護やリサイクルの観点から各島で順次、スーパーでのプラスチック製の買い物袋の配布が禁止になり、2015年7月にオアフ島の条例施行でハワイ州全体で姿を消しました(一部の例外あり)。スーパーによっては紙袋をくれたり、生分解性の袋を有料(1枚数十セント程度)で販売していますが、スーパーで買い物をする時にはエコバッグを持って行くのが基本です。

エコバッグは日本から持参してもいいのですが、ハワイで購入するのがおすすめです。各スーパーではそれぞれのオリジナルのエコバッグを販売していますが、どのスーパーのエコバッグもおしゃれなデザインで、実際にショッピングで使うだけでなく、日本へのおみやげにまとめてたくさん購入する方もいます。いろいろなスーパーを訪れて、お気に入りのエコバックを探してみるのも楽しいでしょう。

ホールフーズのエコバッグ
人気No.1、ホールフーズのエコバッグ売り場