ニイハウ島
ニイハウ島はカウアイ島の南西にある総面積約200平方kmの個人所有の島で「秘密の島」とも呼ばれています。1864年、英国からの移住者エリザベス・シンクレアがカメハメハ5世から島民付きで1万ドルで購入し、現在は子孫のロビンソン家が所有しています。
ニイハウ島に出入りできるのは原則としてロビンソン家の人間とカウアイ郡の関係者のみで、「鎖国」状態が続いてきました。島に住んでいるのは約250人で、95%がネイティブのハワイアンと言われています。彼らはロビンソン家の牧畜や農作業を手伝い、衣食住が保証されています。
ニイハウ島には電化製品はおろか電話や電気もなく、外界の文化から完全に遮断されています。そのため島内ではハワイ語が公用語として使われ、古代ハワイアンから伝わる伝統文化がそのまま残っています。
島外に出た住民は一定期間内に戻らないと島に住むことができなくなってしまいます。子供たちは島の学校で基礎教育を受けますが、島外の学校に進学することもできます。ニイハウ島の海岸で採れるニイハウシェル(貝)で作られるアクセサリーは貴重で高価格で取り引きされています。
近年、ニイハウ島を訪れる不定期のツアーが登場しましたが、上空から島を1周した後、北部の人里離れたビーチに着陸し数時間滞在するだけで、島民の暮らしぶりなどを窺うことはできません。このほか上空を飛行するだけのツアーもあります。
- ★ニイハウ島の面積:
- 約200平方キロメートル
- ★ニイハウ島の人口:
- 250人
- ★ニックネーム(愛称):
- 秘密の島