コーヒー豆
COFFEE BEAN
コーヒー豆は、真っ赤に熟すと摘み取られて外皮が剥かれ、果肉が取り除かれて自然乾燥される。その間、約1週間。1~2時間おきに丹念にかき混ぜられ、ハワイ島コーヒーベルト地帯の爽やかな気候に助けられながら、水分を失っていく。程良く乾燥した生豆は、麻袋に詰められて世界各地に旅立っていく。
苗木が生長し、実を結んで出荷されるまでの時間は、コーヒーの性格に様々な影響を与える。もともとコーヒーは、品種だけでなく、産地の気候や地形によって味が微妙に異なるものであるが、ハワイ島のような過ごしやすい場所で育ったコーヒーだからこそ、コナコーヒーとして味わい深いものになったに違いない。ハワイ島のゆったりとした景色に囲まれて、乾燥中のコーヒー豆を見ていると、そんな風に思えてくるのであった。
(Honaunau, Big Island)