パーカー牧場(パーカーランチ)
PARKER RANCH
とにかく広い。東京23区の1.5倍の面積だという。もはや地上からでは想像ができない広さである。カイルアコナ方面から19号線を北上し、カワイハエで右折して山に向かって上り出すと、目の前に牧草地帯が広がってくる。そのまま数マイル上り続け、ワイメアの町を通り抜け、しばらく走っても、まだそこはパーカー牧場の敷地だ。
このまさに広大な牧場を所有しているのは、パーカー一族である。もともと船乗りだった初代がこの地を訪れ、カメハメハ大王の孫娘と恋に落ち、土地を与えられたのがその始まりだ。それから150年余り、紆余曲折を経て、ハワイ州全体の3分の1の牛肉を生産するまでに発展したのである。
見渡す限り広がる牧場の光景も然ることながら、ワイメアの町にあるビジターセンターを訪れるのも一興だ。パーカー一族と王室との関わりや牧場の歴史に関する史料は、アメリカ開拓時代の雰囲気も感じられ興味深いものがある。
(Kamuela, Big Island)