マナプア
MANAPUA

マナプア

ハワイには様々なローカルフードがある。その中で、スナック系の代表格がマナプアとマラサダだ。マナプアは、ひとことでいえば肉まんの類である。表面が白く、いかにも肉まんという風貌のものが蒸しマナプアで、あんパンのように見えるのが焼きマナプアだ。

どちらのマナプアも、中に様々な具が入っている。カルアピッグ、ポルトガルソーセージ、カレーチキン、チャーシュー、ココナッツ、ハム&チーズ、カスタード、餡、オイスターソースチキン、ベジタリアン……、枚挙に遑がない。太平洋の真ん中にあって、世界各地からの移民が多いハワイだけに、それぞれの移民の出身地の食材が入るようになったのであろう。食文化の融合としてみても興味深い。

マナプアの「マナ」はハワイ語で砕いた塊のことで、「プア」はまとめるとか束ねるといった意味だ。中に入れる具を細かくしてまとめ、生地でくるんでまとめたということになる。

ハワイには、チャイナタウンの「ロイヤルキッチン」(写真)やマノアマーケットプレイスの「アイランドマナプアファクトリー」のようにマナプアの名店が多くあり、店内はいつも賑やかだ。ちょっとお腹が空いたときには、ローカルのごとくマナプアを頬ばるのも旅の楽しみのひとつである。

(China Town, Oahu)