マウナロア
MAUNA LOA
ハワイ島を初めて訪れるほとんどの旅行者は、その広さに驚く。太平洋の島を想像してやってきたものの、あまりにも雄大な景色を目の当たりにして、「ビッグアイランド」という言葉を実感させられるのである。そのビッグアイランドの広さや雄大な景色の原点にあるのがマウナロア山だ。
標高は4169m、もちろん富士山より遙かに高い。現在は火山活動を行っていないが、同じハワイ島のマウナケア山(4205m)とともに大量の溶岩を噴出し、この大きな島を創りだしたのである。マウナロアの特徴は、稜線が非常になだらかなことにある。マウナロアが見えるところならどこから見ても、海に向かって緩い傾斜が伸びており、この山の美しさを感じずにはいられない。稜線が海底まで伸びる部分も山の一部と定義すると、マウナロアは世界でいちばん大きな山になるらしい。
このマウナロアに再び火山活動の兆しがあるという。ハワイ島がリゾートアイランドとして脚光を浴びるようになってからは初めてのことで、その動静が注視されているが、火山活動の長い年月からみれば、ほんのひと休みであったように思われる。
(Mauna Kea, Big Island)