コハラコースト
KOHALA COAST

ハワイ島コハラコースト

ゴルフコースの周りに溶岩が積んであるのではない。溶岩流の上にゴルフコースが存在するのである。溶岩の焦げ茶とゴルフコースのグリーン、バンカーの白、その向こうに広がる海の青、これらの色の取り合わせが鮮やかな景色を創りだしている。

ビッグアイランド(ハワイ島)のコハラコーストは、19世紀にフアラライ山の噴火などによって発生した溶岩流が大地を埋め尽くしている場所である。このまさに不毛の土地が、極上のリゾートに生まれ変わっている。雨の少ないこの地に遠くワイメアから水を引き、溶岩を均して土を入れ芝を植え、ホテルを建ててゴルフコースまで造ってしまうのだから、人間の力もたいしたものである。マウナケア、マウナラニ、ワイコロア、フアラライと並ぶリゾート群を見下ろしながら、火山の神ペレもさぞや驚いているに違いない。

初めてコハラコーストのリゾートを訪れる人は、飛行機がコナ空港に着陸した時点で、その荒涼とした景色に驚く。そして見渡す限りの溶岩流の中を貫くハイウェイを北上し、リゾートエリアに入った途端、その出来映えに感嘆の声を上げることが多い。ワイキキの喧噪に疲れた人には、ぜひ訪れて欲しい場所である。

(Hualalai, Big Island)