ラニカイビーチ
LANIKAI BEACH
ラニカイビーチ、それは「天国の海」
ラニカイビーチはオアフ島カイルアの南側にある高級住宅地、ラニカイの海側に沿って広がる素晴らしく美しいビーチです。ラニカイとはハワイ語で「天国の海」という意味ですが、白い砂浜の向こう側にターコイズブルーの穏やかな海が広がる光景は、まさに天国の海という言葉に相応しいものです。ラニカイビーチは元々ビーチパークがあるような場所ではありませんでしたが、あまりの美しさにネットや口コミで情報が広がり、1996年に全米ベストビーチに選出されてからは、ハナウマベイと並んで多くの旅行者がハワイへ行ったら必ず訪れてみたい人気のビーチとなりました。
ラニカイビーチには美しい自然以外、何もありません。他のビーチパークのようにトイレや更衣室が設置されている訳ではありません。駐車場はもちろん、シャワーすらありません。それでも多くの人がラニカイビーチを目指すのは、その美しい景色をひと目見てみたいと思うからです。北側のカイルアビーチや南側のベローズビーチ、ワイマナロビーチと同じく、海の色はターコイズブルーとかエメラルドグリーンと表現される色で、沖に浮かんでいる2つの島、モクヌイ島とモクイキ島（2つでモクルア島と呼びます）が絶妙のアクセントとなっています。よく晴れた青い空に白い雲、ラニカイカラーの海と白い砂浜をフレームに収めた景色は、絵葉書やガイドブックでハワイを象徴する景色として紹介されています。
ラニカイビーチへ行ってみる
ラニカイビーチへ行く方法は大きく分けて3つあります。公共のザ・バスで行く方法、レンタカーで行く方法、カイルアまで行ってカイルアから徒歩か自転車（レンタサイクル）で行く方法の3通りです。タクシーやツアーバンのラニカイビーチへの乗り入れ（カイルアビーチも）は法律で禁止されていますので、オプショナルツアーもありません。
ぞれぞれの行き方のメリットとデメリットを紹介しましょう。バスの場合、ワンデーパス（大人5ドル、子供2.50ドル）で往復できるのでとても経済的ですが、ワイキキから行く場合、アラモアナセンターとカイルアの町で合わせて2回の乗り換えが必要になります。さらにカイルアから先、ラニカイ方面に向かう70番のバスの本数が少なく、朝から午後の早い時間まではほぼ90分間隔となっています。詳しいバスでの行き方やバスの時刻については、少し下にある「バスでの行き方」をご参照ください。
カイルアから徒歩や自転車でアクセスする場合、カイルアショッピングセンターの前からラニカイビーチまで約2,400メートルあり、足腰の弱い方が炎天下に歩くのは不安があります。自転車は快適ですが、混雑状況によってはレンタルできないこともあります（特に子供用の自転車）。
レンタカーの場合は好きな時間に移動できて、クーラーボックスやビーチチェアなどの荷物も運べるのでいちばんオススメです。但し、お天気のいい週末などは駐車スペースが見つからず、カイルアビーチまで戻ってもパーキングが満車ということもあります。
次にラニカイビーチの駐車方法ですが、駐車場はありません。道路の路肩で駐車違反にならない場所に駐めることになりますが、余程の早朝でなければ既に駐まっている車がいるので、それと同じように駐めるといいでしょう。地面の芝生がはげている所は、いつも車が駐められている場所です。注意すべき点は、住宅の出入口をふさがない、消火栓の前に駐めない、バス停の前に駐めない、自転車レーンをブロックしない、必ず白線の外側に駐める、などです。パトロールが頻繁に来る訳ではありませんが、タイヤが少しだけはみ出しているといった状況でも住民の方からすぐに通報されて取り締まりが行われるようです。どうしても駐められない場合、カイルアビーチパークの駐車場（Alala Road沿いのいちばんラニカイ側がベスト）まで戻ります。なお、ラニカイビーチまでの道順やビーチに近い駐車場所については、少し下にある「レンタカーでの行き方」をご覧ください。
カイルアビーチを過ぎてラニカイのエリアに入ると道路は一方通行になっていて、海側のカイルア向き一方通行のモクルアドライブからビーチにアクセスします。モクルアドライブとラニカイビーチの間には1軒が数億円するような豪華な住宅が並んでいますが、所々の家と家の間にビーチに続く小径があります。ラニカイの入口近くからいちばん奥まで11本の小径がありますが、あまり早くに曲がってしまうといきなり海でビーチはありません。手前から数えて4本目から7本目辺りがビーチの中心部にアクセスできる道になっています。
ラニカイビーチの楽しみ方
ラニカイビーチは海で泳がなくても、そこにいるだけで癒やされるような場所です。穏やかな海に入っても楽しめますし、海を見ながらのんびりと過ごすのもいいでしょう。沖に浮かぶモクルア島に行きたいのであれば、カイルアからシーカヤックでのツアーがあります。但し、ラニカイビーチにはレンタルショップも何もないので、ビーチグッズなど必要なものは自分で持って行かなければなりません。ゴミ箱もありませんので、持って行ったものは必ず持ち帰ってください。
ラニカイビーチに行くなら、よく晴れた日をオススメします。晴れた日と曇った日では海の色が全然違います。ネットやガイドブックに出ているような景色を期待して行ったのに、青くない海を見るのではテンションが下がってしまいます。事前にスマホなどでカイルアやラニカイの天気をチェックしましょう。また、ラニカイビーチは西側に山があるので、夕方早めに日影になってしまいます。日影になったビーチもイマイチですので、遅くとも午後の早い時間に着くように出かけるといいでしょう。
ラニカイピルボックストレイル
ラニカイビーチの背後にある山（丘）にはラニカイ・ピルボックス・トレイルというハイキングコースがあります。第2次世界大戦中に使用されたピルボックス（トーチカ＝防御陣地）があった場所で、片道約30分程度で登ることができます。ラニカイビーチからの景色は素晴らしいものですが、そのラニカイビーチを上から見下ろし、さらにカネオヘ方面からマカプウ方面までのパノラマビューが望める絶景ポイントです。時間に余裕があればぜひ訪れてみたいものです。ラニカイ・ピルボックス・トレイルの登り口は、ミッドパシフィック・カントリークラブ（ゴルフ場）の正門の先を左に曲がったところにあります。
ラニカイビーチの行き方など
- 住所
- Mokulua Dr., Kailua
- シャワー
- なし
- 更衣室・トイレ
- なし
- ライフガード
- いない
- 駐車場
- 周辺の道路の路肩で駐車違反にならない場所に駐車。
- バスでの行き方
- ワイキキからE、8、19、20、23、42番のバスでアラモアナセンターへ。アラモアナセンターで57、57A番のバスに乗り換え、カイルアショッピングセンターの前で下車（56番のバスでハマクアドライブで降りてもOK）、70番のバスに乗り換えます。70番のバスがラニカイに入ってアアラパパドライブ（Aalapapa Dr.）をいちばん奥まで進み、大きくターンしてモクルアドライブ（Mokulua Dr.）をカイルア方向に進み出してから4つ目か5つ目のバス停で降りると、ラニカイビーチの真ん中辺りにアクセスできます。4つ目のバス停（ハオケアドライブの先）からは前に、5つ目のバス停（カエレプルドライブの手前）からは後ろに進んだところにあるビーチへのアクセス路を利用すると良いでしょう。
70番のバスは本数が少ないので注意が必要です。70番のバスのカイルアロードとオネアワストリートの交差点のバス停の出発時刻は次の通りです（行きやすい時間帯のみ）。平日：8:52、10:22、11:52、13:18、14:55、土曜日：8:40、10:10、11:40、13:10、14:45、日曜日：8:37、10:08、11:38、13:08、14:43、州の休日：8:40、10:10、11:40、13:10、14:45（2017年10月現在）。 - レンタカーでの行き方
- ワイキキからH1フリーウェイ西行きに乗り、EXIT 21Bでパリハイウェイに進みます。パリハイウェイをそのまま直進すると通りの名称がカイルアロード（KailuaRd.）になりますが道なりに直進、カイルアの街に入っても直進しカラヘオアベニュー（Kalaheo Ave.）に突き当たったら右折、道なりに進んでカイルアビーチパークを過ぎた所の交差点をモクルアドライブ（Mokulua Dr.）へ左折、300メートル程走るとラニカイの町に入って道路が二股に分かれ一方通行になります。一方通行に従って右方向のアアラパパドライブ（Aalapapa Dr.）に進み、左側3本目の道、ラニカイパークを過ぎた所のカイオレナドライブ（Kaiolena Dr.）へ左折、突き当たりのモクルアドライブを左折し、空いている場所に車を駐めます。近くにあるビーチへのアクセス路から海に向かうと、ラニカイビーチのほぼ真ん中辺りに出ます。
カイルアまではハナウマベイ方面から東海岸沿いにカラニアナオレハイウェイをドライブしても着きます。